眼科でも発見できる糖尿病

糖尿病の多くは検診で発見されますが、とりわけ見つけ安いのが網膜症です。
網膜は眼球をぐるりと包んでいる膜で二重構造になっており、網膜内には細かい血管が縦横無尽に張り巡らされています。
最外面を覆っているのが上皮細胞であり、その内側を覆っている神経網膜や他の眼球機能を守るように存在しています。
最も脳細胞に近い眼底に水晶体を経由して取り入れられた映像が、この部位に映し出された後脳に視神経を通して情報発信されます。

網膜が何らかの理由で損傷を受けると、著しい視覚障がいを引き起こします。
網膜内に張り巡らされた無数の血管は網膜の原動力となる栄養素や酵素を運んできます。
糖尿病となって血流抑制もしくは出血が起きると、重要な栄養素が眼球全体に十分に届かなくなるために網膜の機能不全を引き起こすのです。
こうした症状は数年から10数年という長い時間をかけて、じわりじわりと現れてきますので、自覚症状がなくとも眼底検査を積極的に受けるよう心がけましょう。

実際に眼底検査を通して糖尿病が発見される事も少なくありません。
万が一糖尿病との診断結果を受けた場合は緊急に眼底検査を受ける方が賢明です。
網膜症は放置すれば網膜剥離や多種多様の障がいを引き起こし、最悪失明にいたる病気です。
実に糖尿病患者のおよそ半数が網膜症を発症しており、そのうち2割が失明もしくは失明予備軍と言われています。

放置期間が長ければさらに割合は上昇します。
網膜症は初期症状である単純網膜症から前増殖網膜症さらに増殖網膜症という3段階を経て進行していきます。
目立った自覚症状がないものの初期の単純網膜症レベルですでに異常が発症していますので、眼底検査で容易に発見できます。
ほとんどが眼底で起きているので自覚できないのがほとんどですので発見が遅れがちにはなるものの、この初期段階でいかに糖尿病を発見できるかがその後のスムーズな治療にも影響を与えますので、やはり眼底検査はとても重要です。